詩人:碧
心に温かさが生まれた
でも
それと一緒に
小さな穴が空く
日を増す毎に
大きくなっていく
気づかない内に
隙間風が冷やしていった
これはきっと罰だから
しっかり受けなければならない
唇が震えても
瞳から涙が溢れても
体に怖気が走っても
空虚な心があたしを捕らえた
貴方にだけ愛を捧げると約束したのに
今でも貴方しか心にいないのに
他のものに手を出したから?
欲張ったから?
後悔が纏わりついても
もうあとには引けない
せめて
このどうしようもない心だけ
添わせることを許して下さい
最後の高潔な想いが
空の向こうの貴方に
届いてほしい