詩人:ひつじの夢
朝から雨。
少し大きかったズボンが水を吸って、冷たくて、寒い。
冷たいなって思いながら足元の空を見た。
悲しい色。
小さい頃、雨は神様の涙だと思ってた。
じゃあ今神様は泣いているのかな?
悲しいことがあったのかな?
この冷たさは、神様の悲しみなのかな?
僕は神様の涙を少しでも拭いてあげられたのかな?
神様、神様。
もう悲しまないで。
アナタの作った世界はこんなに綺麗です。
目かくしをしたくなるようなこともたくさんあるけれど、
この手の中にいれてずっとずっと見ていたいモノもある。
僕はこの綺麗な世界を見るために、目かくしをとって歩いています。
ありがとう、とアナタに言いたい。
ここに僕をいさせてくれて、この世界を歩かせてくれてありがとう、とアナタに言いたい。
悲しい色が無くなれば良い。
アナタの涙が嬉し涙にかわればいい。
虹がでれば良い。
アナタが笑えれば良い。