詩人:レインボー猫
馬鹿者食うなと何度言ったら分かる!
腹が減っても我慢しろ
痛い!
俺の腕を噛みきるんじゃねえよ
水なら三日前にふった雨で十分じゃないのか
この手紙のたばは本当に大事なんだ
お前がさっき喰った青のピンクのあれだけで
俺は実に二年の時間を無駄にしたことになるんだよ
ああそれにしても暗いなここは
暗すぎて道がぜんぜん見えやしねえよ
ああだから食わないでくれ!
お願いだ!
俺が泣いてお願いしてるのが見えないのか?
そうだ、そうしろ落ち着いてくれ
それをぐちょぐちょの地面に落とすのももうなしだよ
むしろ返してくれ お願いだよ もうお前の助けなんかいらないんだよぅ
それさえ無事ならいいんだよぅ
*****
分かるか?
僕は天使なんだよ
この意味がわかるか?
なんで狂った男の真後ろで、僕が薄汚い場所を歩かなきゃいけないんだ?と大いに身の上を皮肉ったわけだが分かってくれるか?
そんなちょっとの哀れみと同情じゃ足りないよ!
もっとだ!
もっと僕を愛してくれ!
お腹がすいてたまんないよ
くそまずい手紙をやつに気づかれぬようやけ食いしてもな
あいつの足の肉を食い尽くしても足りないよ!
つまりはあれなんだ
神は僕を嫌っていた
ああそうともつぶれたウジ虫をみるように毛嫌いしてたのさ!
そして彼の方は僕に…
やめよう。
悲しくなるだけだよ
まだこれ以上僕の心に悲しさを味あう余地があればね!
憎々しいのはこの手紙なんだ
こいつえなくなれば…
一通でも届けば奴は消えるのだよ
同じところをぐるぐる回る必要もなくなるんだよ
そうなんだよ
僕は悲しい
悲しいよ
こんな奴を救うだなんてできるものか!
なぁあんた変わってくれないか?
宛名のない虚無の手紙を食べれればそれでOKさ
女の子で
そこそこかわいくて
地味な子じゃなければ
同伴してくれるだけでもいい
むしろ同伴してくれる子がほしいな