詩人:九市
良い子なおてては
何かを捕えて
満足そうに僕の顔の前へ
開くとそこには
何もなくて
指先がピクリと揺れ
良い子なおてては
ソレを探しに宙をさまよう
形ないもの
色ないもの
大きさすらわからない
もしかすると
大きく恐ろしいもの
もしかすると
とても素敵なもの
もしかすると
砂粒のように
捕えがたいものかも
それでも
良い子なおてては探します
探し当てなくてはいけない
僕の大切な夢
どうか幸せに通ずるよう
願いをかけて
良い子なおてては
宙をまだ、さまよう
2007/02/17 (Sat)