詩人:皐
目の前には
黒 紺 灰色の世界が
広がっている
何故赤はいけないの?
何故緑はいけないの?
何故紫はいけないの?
まだ未熟な私は
そう問いたくなる。
しかし、私も数年後
黒や紺や灰色の
スーツを着て
電車に揺られているだろう
その時、私は
自分が出した疑問に
答えられているだろうか?
それはまだ
分からないけれど
忙しさに負けて
なんの感情も沸かない
疑問ももたない
大人にはなりたくはない
そう思いながら
また今日も
笑顔が見えない車両に
乗り込む...
2009/04/22 (Wed)