詩人:黒影敦司
追い詰められる、どんなに逃げても砂のまま抗って躊躇って、それでも影に追いかけられるなにがしたいの?こだまする狂声に、耳を塞ぐ。耐えられない、ダケドドウシテイイカワカラナイ。荒廃した街をトボトボ歩き、廃れた街に、砂鉄の雨が降り注ぐ。絶望だけを残して和が道を行き、立ち止まって振り返る。廃れた街に、目をやりながら