詩人:カラクワト
ヤドカリ君Aは言った
この貝殻は最高だ
だって 大きいし居心地が非常によろしい
ヤドカリ君Bは言った
いやいや このシエル・ホームこそ至極の逸品。
この内部の豪奢なこと!
大きさも全然申し分ない
ヤドカリ君Cこと俺は
テキトーにいい感じの貝殻を見繕い
砂に潜った
すると
ヒュッ、とやって来たニンゲンが
A氏をバシッ、とつかみとり
B氏はサッ、と逃げ隠れ
ニンゲンは去って
B氏は哄笑した
確かにワラエル
マジでワラエル
そして
笑うしかない今日を呪う
2007/12/14 (Fri)