詩人:零不
青い瞳と金の瞳の黒猫が言いました。「今宵は小雨だねぇ」赤い首輪が鳴りました。ちりんちりん。「これじゃ主人の元にも帰れない」小雨を降らしたのは金の瞳。だから僕は聞きました。「君の行きたい所はどこなんだい?」ちりんと残響を残し。黒猫は夜明けに消えていきました。