詩人:サエ
あなたが想いを告げるとき
洗い立ての毛布のようにあったかい
電話を切ってもしばらくは
求めずとも
せがまずとも
降ってくる優しい言葉たちを
私はどう受け止めたらいい?
繋がっているから言わなくていいと
あなたの気遣いはわかるけど
私も想いを伝えたい
けど言葉にするには限界があって
離れてしまった今
抱き合うことができない今
言葉でしか繋がれない今
言葉を並べるほどに切ないの
伝えきれないことがもどかしいの
所詮抱き合うことでしか
繋がっていられない私たち
満ち足りない月のように
ほら 今夜ももがいてる