詩人:山姫
デスクに向かいながらも今夜も君の事を考えるしばらく君に触れていない指が冷たく カップの熱が体温を連想させて 僕は手を離せないすぐにでも会いたくていつまでも触れたくて溜息とともにカップから放した掌はじんわりと朱く脈打つ度にほのかに傷む僕の気持ちも同じように何もしないうちに熱をもつから気がついた時にはもう痛みだしているんだろうそしてそのカップのように君は冷めていくだろう