ホーム > 詩人の部屋 > 地獄椅子の部屋 > 漆黒の獣の瞳 > 投票

地獄椅子の部屋  〜 「漆黒の獣の瞳」への投 票 〜

  • 地獄椅子さんの「漆黒の獣の瞳」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[62325] 漆黒の獣の瞳

詩人:地獄椅子

獣の目をしてて、透き通っていて、やさしくて、傷つきやすくて。

想いを通り越して、何かの神秘すら感じる。

うつくしくて、濁っていて、渇いてて、淀んでいて、みずみずしくて。

世界の端々にまで行き渡るような、言い知れない情感。

僕が年をとって、君も年をとって、違う時間を歩んでくことになっても、君みたいな人には、もう逢えないと思うんだ。


かなしみを知ることでしか、しあわせになれなかった。
誰かを憎んでしか、誰かを愛せなかった。
君を傷つけてしか、君を守れなかった。


ごめんね。ごめんね。

ありがとう。



滑稽なクレイジー・ラヴ。
君がよく歌ってた『イエスタデイ・ワンス・モア』

あの時はよく見えかなったんだ。
わかってるようで、わかってなかったんだ。

あんなにやさしい歌があること、聴き逃していたよ。


それは君が口ずさんだ、わかれの歌。
涙を流したのは、随分時間が経過してから。
“大切”を知るのはいつも、失くしてから。


ごめんね。ごめんね。

ありがとう。



僕は年をとりすぎた。
君をもう思い出せない。

2006/01/07 (Sat)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -