詩人:aria
几帳面に
心臓を撃ち抜いた言葉が
路地裏の落書きに
めり込んだ
あの時
あたしは死んだのさ
足が踏みしめたものは
冷たいコンクリートじゃなくて
舞台が終わった後の
がらんとした空気
そんなのに似てた
路地裏の落書きが
ありえない彩度で
笑ってる
撃ち返す言葉など
たくさんあったのにね
肝心な時に
ジャムっちゃって
何も言えなかったのさ
路地裏の落書きが
適わない明度で
笑ってる
君には見せなかったけど
血はきちんと
流れたのさ
君が去った路地裏
赤くはない血が
きちんと流れたのさ
2007/01/18 (Thu)