詩人:緋子
あなたの足跡を少しずつ埋めていった不確かな、けれど確かにそこに在る雪道の足跡みたいにあなたのいた形跡がなぜだかあったかくて涙がこぼれた、頑張って掘り返してあなたの足跡を埋めた周りは私が掘った穴ばかり傷だらけの胸みたいに思い出を覆うたびに痛いほど感情がぶり返す忘れられない忘れられない穴が空くあなたの足跡を埋めるたびに