詩人:凜一
君にしてやれることは何一つないと
何か一つでもしてあげてから言うべきこと
あの時流れた
君の涙を
今なら拭いてあげることができるかもしれない
どうしてだろう
あの日、あの瞬間に
差し伸べられなかった手
難しすぎた君に触れること
今なら何だって出来そうで
君の笑顔を見る方法も
次々と浮かんで
忘れていた涙も
とめどなく溢れて
今もし君が目の前にいて
この涙を拭ってくれたなら
思い切り抱きしめたい
なんて
考えた次の瞬間に
わかったこと
人はそれを
愛と呼ぶのだろう
そして今
僕は
後悔しているのだろう
2005/09/12 (Mon)