詩人:遥 カズナ
君が
君でいたくなくなってしまった時のために
書いている
頭の中で
なにもかもが
わからなくなって
誰か
たえられない人がいたり
取り返しのつかない
失敗の後悔にさいなまれたなら
とりあえず
外出するといい
空や海、山や川、雲や雨を見に行って欲しい
もう、見た気でいても
外へ出て
まのあたりにする光景には力がある
それを確かめに行って欲しい
それらには
君を励ます力がある
それは
渇いた土地にわきだす
小さなわき水のように純粋で
誰にでも分け隔てなく
あたりまえのように溢れ出ながら
かけがえがない
僕にとって
君に巡り会えた事が
そうであったように