詩人:高級スプーン似
寝返りを打った数だけ
文明は進み
わたしが眠る
あいだにも
彼らは
新しい機能に夢中で
一度でも流れに逆らうと
もう
二度と
追いつけない気がして
歴史のスミに
へたり込む
めまぐるしさに
目が回り
疲れて
手を抜き
足を放り
散乱する意識
頭を抱え
眠気を催せば
最先端が星屑になるまで
夢半ばもかからない
起きたら既に
21世紀は終わっていて
わたしが
私じゃなくなってて
みんなが
面白いっていうゲーム
クソにしか思えず
また大あくび
もう知らない
2010/02/17 (Wed)