詩人:栢徠
それは私にとって
優しい悪夢でしか無かった
好きだと告げられ
付き合い始め
2人の指を絡めながら
いつもの道を行く
隣りであなたが笑い
私は少し素直になれず
2人言葉を交わしあって
当然のようにキスをする
『幸せ』を具現化したよう
たまの喧嘩さえも次へのステップ
でも、夢はいつか覚めて
ベットから起き上がる時には大半の記憶が消え
足を床に降ろした瞬間現実に呑まれ
振り向いた先には何もない
おぼろげな記憶の欠片にいっそこれが夢であれば良いと思う
そして私は
優しい悪夢に囚われた
2009/05/23 (Sat)