詩人:遥 カズナ
ぎったん、ばっこん
ぎったん、ばっこん
着地してから
踏ん張りながら
強く、上に向かって蹴り上がる
あの、気持ちよさといったら
他にない
ぎったん、ばっこん
ぎったん、ばっこん
同じくらいの体重の君の
背後の景色が
空になったり、地面になったりするのを
見あげたり、見おろしたり
ぎったん、ばっこん
ぎったん、ばっこん
飛び上がりは
自然に背筋が
のびのびとして
気持ちよく
降りると
しっかりした足元に
安心する
おわりたくない
見つめあいが
はじまっていた
君がいたから
僕はいる
2015/03/14 (Sat)