詩人:中村真生子
夜明けは思い出させる初めての頃を。その柔らかな光で少しずつ世界を染めながら…。夜明けは思い出させる初めての頃を。そのきらめく光ですべてをときめかせながら…。初めての頃朝日が大地を染めるように心はバラ色に染まった。初めての頃朝日が川面を輝かせるように心はキラキラと輝いた。夜明けはいつも思い出させる初めての頃を。そこに佇めは惜しみなく。夜明けはいつも初めての夜明けだから…。