詩人:もとり
私が堕ちていても
引っ張りあげてくれる姿が好きだった
不意に大好きだと耳に落として
ドキドキさせてくれる言葉も好きだった
本当にしょうがない子だねって
そっと助けてくれる言葉や仕草が大好きだった
手を繋いだ時の温かさとか
たまに痛いくらい抱きしめる強さだとか
ふわりと纏う香りだとか
そういうのが色褪せて
思い出せなくなってしまう頃には
私は笑って、今幸せだよと言えたら良いと思う
愛されるって幸せな事だと
貴方に実感させられなかった事は
心残りだったけれど
求めるばかりも
受け入れるばかりも
愛じゃないからね