詩人:ユズル
いびつにまるい玉ころんと てのひらに落ちるわたしが 泥の水をかきまわしているあいだ愛しい玉 ひとつひとつをあなたは 紡いでいてくれただからまだ 風がやまないでわたしの 頬を なでてとうに こなごなになる運命を夢みたいに 繋いでくれたねせつなさが ふたつの胸の真ん中を 横切るけれどあなたはいつも 優しい綺麗に 飾るわけじゃないわたしとあなたのすべてよなんてかなしく いとしき幸せ 夢みたいな 幸せね