詩人:もとり
常識に囚われて
物事の本質を見極められず
思考の範囲内での想像で
型に嵌めて考えて
理解したつもりで満足感
特別視 故の優越感
ふと翳り出す矛盾点に
疑問符を掲げて
疑心に駆られて
責め立てて追い詰めて
言葉を信じるのと
言葉に縋るのは
根本的に違うというのに
都合の悪い事は見えぬ振り
まるで悲劇のヒロイン気取り
お涙頂戴のとんだ茶番劇
いつか幸せに成れるだろうなんて
何故安易に身を委ねたのだろう
それでも彼女は夢を見る
いつか事実を受け止める様に
いつか現実を受け入れるまで
2016/09/08 (Thu)