詩人:凜一
人との距離が近すぎる世界に怯えた
心の中まで見られてしまいそうな距離が怖くなった
あの日の痛み
堪えるしかなかった悔しさ
僻み、嫉み、私のすべて
知られたくなくて
けれども吐き出したくて
小さく泣いている声が
聞こえてしまうから
世界は弱虫の動物園になってしまった
こんな壊れた檻のなかでは泣けない
冷たい目で私を見ている人がいるから
居場所がほしい
笑っているけど本当は苦しい
分かってもらえない
平気なわけない
死にたくなる時だってある
助けて
どうか私を砂漠に捨てて
泣き叫んでも
裸になっても
何にもとらわれないように