詩人:孤 花
こんな夜にきみに会ったら
泣きたくなるでしょう
つめたい冬の前の
ほんの一時
穏やかな季節に
風が時折ゆるやかに頬を撫でて
心地よい温かさで包んでくれる
そんな優しい夜に
きみと見たのと
同じ光があったから
そんな夜が
きみみたいだったから
ぼくは
遠くを見つめた
ただ知りたかっただけ
きみに会ったら泣きたくなるでしょう
こんな優しい夜の下
でもぼくは泣かないよ
きみに出逢えたことにも泣かないよ
きみに会えて良かったって
こうしてずっと笑ってるから
夜と手をつないで
2009/02/01 (Sun)