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詩人:チェシャ猫
秋の風に誘われて
あたりにはそっとキンモクセイの薫りがたちこめ
その中にふっと
キミの薫りを感じる
キミが愛用していた
あのシャンプーの薫りがするたびに・・・
いっつもつけていた
あの香水が鼻をかすめるたびに・・・
ボクの胸はあの日のように高鳴るのに
急いで振り返ってみてもその先には
ただ知らない誰かが歩き去っていく・・・
きっとあの日の言葉と温もりに嘘はなくて。。
ボクに足りなかったのは
愛する気持ちではなく心を見せる勇気・・・
それでも空を見上げればほら
あの日と同じ満天の星で・・・
守るべきものなんて一つもなかった僕はただあの日
プライドだけ捨てれずにいた。。
眠れないくらいに寂しい夜も
泣きたいくらいに切ない夜も
時を重ねればキット思い出にできるから・・・
だからまたそっと歩き出そう
この先何年もたったある日
街でキミに見られてもハズかしくないように・・・