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チェシャ猫の部屋


[21] きっとあの日足りなかったものは
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

秋の風に誘われて
あたりにはそっとキンモクセイの薫りがたちこめ
その中にふっと
キミの薫りを感じる

キミが愛用していた
あのシャンプーの薫りがするたびに・・・
いっつもつけていた
あの香水が鼻をかすめるたびに・・・
ボクの胸はあの日のように高鳴るのに
急いで振り返ってみてもその先には
ただ知らない誰かが歩き去っていく・・・

きっとあの日の言葉と温もりに嘘はなくて。。
ボクに足りなかったのは
愛する気持ちではなく心を見せる勇気・・・

それでも空を見上げればほら
あの日と同じ満天の星で・・・

守るべきものなんて一つもなかった僕はただあの日
プライドだけ捨てれずにいた。。

眠れないくらいに寂しい夜も
泣きたいくらいに切ない夜も
時を重ねればキット思い出にできるから・・・

だからまたそっと歩き出そう
この先何年もたったある日

街でキミに見られてもハズかしくないように・・・

2003/11/07 (Fri)

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