ホーム > 詩人の部屋 > 亜子の部屋 > 秋 暮れて > 投票

亜子の部屋  〜 「秋 暮れて」への投 票 〜

  • 亜子さんの「秋 暮れて」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[85980] 秋 暮れて

詩人:亜子

秋 暮れて
ものさみしげに
ぶらさがった君は
柿の実の横顔
鳥のくちばしから
身をくねらせて
色づいたのに
枯れ枝を揺れるままに

君の望む手じゃないけれど
もいでもいいか
橙の頬におりた霜を
ぬぐってもいいか

指でつぶせるほど
あきらめに熟れた君が
いちょうの葉と画策して
飛び降りる
その前に

金色の外套は
いつかの西の空
名残おしい君の横顔
あかぎれのこの手が
ひっかくとしても

もいでもいいか
連れていってもいいか
眺めている僕の足元で
まろび行く木の葉が
冷たい人と
言う前に


2006/09/18 (Mon)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -