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[13050] 雑草

詩人:望月 ゆき

草むしりの昼下がり

庭の芝生に紛れる
名も知らぬ青く小さな花
ひとつ。

ぼくは 一瞬の迷いもなく
それを引き抜いた

玄関の前の電柱の下
にも
と、思ったら 
たんぽぽで
ぼくは思いとどまった

そのまま
そのまま

庭に咲いた青い花を
引き抜く権利が
誰にあろうか

生きていく上で
無知であることは
強く

世の中において
広く知られていることは
極めて重要だ

青い花は
その生を
ぼくに依存していた


誰か

草花図鑑を ください


2004/05/29 (Sat)
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