詩人:望月 ゆき
草むしりの昼下がり庭の芝生に紛れる名も知らぬ青く小さな花ひとつ。ぼくは 一瞬の迷いもなくそれを引き抜いた玄関の前の電柱の下にもと、思ったら たんぽぽでぼくは思いとどまったそのままそのまま庭に咲いた青い花を引き抜く権利が誰にあろうか生きていく上で無知であることは強く世の中において広く知られていることは極めて重要だ青い花はその生をぼくに依存していた誰か草花図鑑を ください