詩人:阿修羅
千切れそうになる肺で
浅く、呼吸を繰り返した
それだって僕は
生きていける
かげりそうになる
雲の間の小さな太陽を
盗み見ていつか
そこにいけるような気がした
耳に聞こえるような
気がする声は
何度か、
あたしの心を抉って
泣いていた、
その先も知らないのに
生きとし生けるものに
いつか死ぬ日がくるように
始まりとともに
終わりははじまる
繋いで、いたいよ
絞り出すように訴えた
その時の胸の苦しさを
いつの日か
腕を刺すことに変えた
のは
どうしてか
浅く、呼吸を繰り返す
あさく、あさく
深く吸えばきっと
水滴、が落ちるから