詩人:未知
平熱の感度を忘れちゃったよ
過ぎてゆくだけの日々...
アンテナ立てたところで
波長も合わない
スルーされてく言葉の中に
本心を隠しても...
もう意味ないね。
「この花の名前を知っているかい?」
「これはきみの誕生花だよ」
摘みながらきみが
可哀想だといった
花を折るのは可哀想だといった
ぼくはちぎり取って
あの空に放り投げた...
なんて贅沢な遊びだろうね
その瞬間だれかがシャッターを切った
彼らにとって大切なのは
きっとそのときどきの
刺激だけなんだろう
ぼくにとって大切なのは
純粋にそのときどきの
理由だけなんだよ
ほんとは思い切り
ダイブしてみたいけど
いまあの青がイタくて眩しくて。
きみに会わせる顔も
見当たらない...
世界の潮流に流されてゆく