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[175873] 人を想うと言葉があふれた

詩人:ヒビト

人は個体
時の中を存在し
分裂もせず 融合もしない
他と混じり合うことも
他と入れ替わることもない

人は多種多様
同じ人は二人といない
必ずどこかが違い
必ず何かが噛み合わない

人は生命
自発的に行動し
他の交流し助け合う
他を嫌悪し辟易する

人は価値を創りだした
すべての生命は平等に生きる権利と叫びながら
この世の全てを値踏みした
生命あるものも例外ではない
当然その価値は一様ではなかった

人は認められたがる
自分の存在を人に知られ
自分をより高く評価して欲しいと思っている
それは自分の欲望を満たすものだから

人は欲に飢えている
自らの私腹を肥やすために非道に進むものもいる
現実の自らを諦めるものもいる
欲望の満たされた世界を妄想に創りだすものいる
欠乏を補う他との遭遇に激しく喜び
満たされた欲望は傲慢を創りだす

2012/04/22 (Sun)
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