詩人:beet
急遽決まった仕事の
巻き添えで潰れた
休日出勤の帰り
疲れきった脚を
引きずり
眠い目をこすって
空を見上げる
道玄坂を下る手前で
何気に気付いた
灰色の夜
夜なのに なんだか
妙に明るくて
まるでスキー場みたいに
明るくて
なんだか不思議な気持ち
になる
俺の彼女は
新しい仕事に戸惑い
毎日同じ愚痴をこぼしてくる
ああ ホントに
未来 あるのかな
ああ ホントに
どうすれば いいんだろう
灰色の空は僕の気持ち
灰色の夜は長く続く
僕の憂鬱そのもの
誰か この灰色の夜を
打ち倒してくれないか
僕の心は 灰色の夜
晴れそうで晴れない
灰色の夜
こんなものかと嘆きながら
今夜もまた 家に帰れず
また 雨が降っている