詩人:愛
やさしい風が吹いている。
青く透き通った空が広がっている。
となりに貴方がいる。
貴方がふと私のほほを触れた。
その綺麗な瞳は今私だけのもの。
その目もその耳もその唇も
全部全部私のもの。
きっと貴方も同じこと思っているんでしょうね。
やわらかく愛おしい貴方の唇が私に触れる。
甘い甘い口付け。
少し気恥ずかしくてて私は顔をそむける。
それを見た貴方ははにかんだように笑って。
その笑顔がとてもかっこよくって私のほほは急上昇。
林檎飴みたいになった私の顔に、また貴方がキスを落とす。
握り合った手はとても温かい。
私の心はそれ以上に温かい。
この空がまるで私たちの愛を暗示しているかのように
どこまでも限りなく広がっていた。