詩人:歹←ガチ
使われる色を羨んで
使われない色を笑った
短い色に拍手して
長い色に舌打ちした
同じような色は嫌いだし
珍しい色も嫌いだった
僕は何色だったのだろう
皆は何色だったのだろう
自分の色が誰かの色で決まるなら
自分の色は嫌いになるだろう
誰かの色が自分の色で決まるなら
自分の色を好きになれたのかな
僕の色のキャンパスに
僕だけの色で絵を描いた
もしも世界が一色だったら
そもそも色は無かったのかな
自分の色を好きになれたなら
誰かの色も好きになるのかな
見えない色も見えてくるのかな
2018/01/08 (Mon)