詩人:あいる
瞼の裏に
綺麗な今日を観せたくて
想う能力は
軟化して次元をくぐるよ
覗いたことないけど
すっかりできは悪いんだ
願う脳みそは
酸化して過去ばかり綺麗さ
毎朝性懲りもなく
放り込まれてくる新聞紙
日付を確認すると
庭で火を点ける
やっと寒くなって
冬らしい表情をみせた1月
小さな灰だけを
ヒラヒラと空に還していく
無邪気なんて言葉
どこに行ってしまったんだろう
愛で生かされているのか
憎しみで生きていくのかわからなくなってる
日々に勝ち負けはないけど
なにと戦っているのかわからないけれど
答えは初めから知ってる気がするの
たくましすぎる嘘は
現実もねじ曲げるよ
昨日までのエゴは
明日に嫉妬してついてくる
ボクら浴槽によく融ける日
その色について語り明かそう