詩人:あいる
君の名前は知っているけど
君のことは知らないんだ
君に逢っても
弱いわけじゃない
逢わないことが偉いわけでもない
ボクら神様を慕うけど
どこまで近づけたかな
君はとても近い存在なんだ
通り過ぎてしまったのかい
自分のせいだと
言葉は泳ぐけど
誰か別の自分で
息継ぎしていないかい
思い出は低反発で
居心地がいいから
息継ぐ浅瀬で
何度でも出逢ってしまうよ
置いてかれるのが嫌だからすぐにリタイアするけど
老いて枯れるのが
美しいってわかるのは
枯れるときなのかい
いつだって正解は
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考えもせずに捲る心
今、どの辺が痛かった?
その辺りに君はいるんだよ
また夜にでも逢いたいな
乾くまえに唇に触れてよ
涙って呼ばれる前の君を
どんな名前で愛せばいい?
いつか君を泳ぐよ