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詩人:紙一重
顔を手で覆いながら君は
去って行った彼女への
思いを吐露する
「僕が悪かったんだ。後悔してる」
歪んだ苦しそうな
そんな表情でさえセクシーなのに
君の口から出てくる言葉は
去って行った彼女への
後悔の言葉
ねえどうして
私だったら
私だったら
ここにいる
私だったら
抱きしめてあげられる
痛そうにしてる胸だって
治してあげる
嫌いになるほど好きなら
嫌いになっちゃえばいい
後悔したって仕方ない
戻ってなんかこない
待ってる男なんて今時流行らない
なんて得意の毒舌も言わずに――――
ちゃんと黙ってる。
我慢してる
指を組んだ君の手に
ほんとは触れたいけれど