詩人:アル
食欲に焦がれて胃の中の小石ですりつぶし無理に消化した欲望は愛へと昇華した肉欲に倦んで搦ませ合った指から柔らかく温かな脈動が伝わってくる手のひらに汗までかいて「血が通ったね今ぼくらに」夕焼けでマグマ色に染まった肉食獣の2頭の影が大地に長く伸びているそのシルエットはいつまでもそこにあり1ミリも動かなかったまるで化石になったみたいに