詩人:どるとる
不安半分期待半分で開けた扉
やっぱり愛想笑いは難しいな
数年経った今でもお世辞ひとつ言うのに手間取る
ひとりでいるぶんには平静装えるのに
それがひとたび
人の群の中に混じると声すらうまく出ないよ
だんだん歳を重ねるたび
だんだん寂しさは増して
だんだん時を経るたびに
だんだん切なさは増して
日当たりのいい部屋に訪れるつかの間の翳りのように
太陽光を遮るように
雨は安易に降り出す
不安は期待を踏み越えて僕らの明日を曇らせる
さあ 生きてる意味がまた曖昧になったぞ
いかがいたしましょう、神様?
返事は返らない
返事は返らない。