ホーム > 詩人の部屋 > 大示の部屋 > 残酷な『いつも通り』 > 投票

大示の部屋  〜 「残酷な『いつも通り』」への投 票 〜

  • 大示さんの「残酷な『いつも通り』」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[143137] 残酷な『いつも通り』

詩人:大示


押し黙った重厚な夜の終わりを
願い続けて、訪れるのは
いつも通りの朝

『何も変わらない』
と白けた感情に身を委ね

何かが変わってしまえば
『何故』
と惨めたらしく嘆くのか?

歪んだ僕は
冷めた目をして頬杖をつく


いつも通りの朝と僕

何も変わらない


窓から射し込む斜めの光
僕の影が永遠に動かなくても

いつも通り


この家が骨組みだけになり
誰もいなくなっても

世界は、いつも通り

誰かが美しい声で話しかけても

誰もいないなら、悲しいけれど

いつも通り


2009/05/06 (Wed)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -