詩人:あいる
木曜日の地下室で
偶然崩れる概念だよ
積み重ねる恐怖心
こっちにおいでラララ
偽った電気のせいで
白い壁が黄色く見えて
淀んでないよ
喉だって震える
追いかけるまでは
達しないくらい
少しだけ胸を焦がして
それがそのまま
お別れの言葉になるんだ
嘘みたいな金曜日で
ほんとにウソなんだろ?
何処よりも此処に雨が
降りますように
ボクが溺れるくらいに
降りそそいでほしい
泣き止むまで泣けばいい
小説のように流れるように
時間の濁流が押し流していけばいいのにな
身動きができないような
みず色ですべてを真っ白に塗り潰していいよ
見事に裏切る晴天は土曜日
かさついた唇に
リップクリームを塗る
乾いた空気に
よく通る声で