詩人:未知
青い空はいつも
おなじように見えて
だけどきっと微妙に違っている
雲だってひとつとして
おなじ形がないように
ありふれた景色も
見慣れた人やものだって
実はみんな違っている
だからきみとぼくも
違って居て当然なんだ
きみに託した言葉
ほんとは自分に
言い聞かせてた
ここで費えて消えそうになっても
凹んだ分だけ愛で満たして
食べ尽くしてよ
そのすべてに見合うように
今この瞬間も
あの高みを目指せと囁く
風の中でかすかに揺れる
だって二人はまだ
なにも始まっちゃいない
罪深いのはおなじ
悪足掻きのあとの微笑みに
新しい何かが生まれる
そんな予言をするよ