詩人:遥 カズナ
だだっ広い畑の稲穂の穂先にトンボが止まろうとして降りた間際そのまま真っ二つにさらりと裂けて風にばらけた君は「向こうへ行く」と言った僕は「そうか」とこたえたへしゃげたビールの空き缶を90gのビニール袋に何袋もまとめ売りに行く 大切なスターウォーズの前売り券を縦に二つに裂いて片方はわたしもうこうかいしないうみにただよっているおたがいのはずだった