詩人:安曇
花は枯れ、萎れて
部屋の片隅
あなたから貰った
唯一の花束
狭く小さい部屋が
オレンジ色に染まってく夕方が
あなたは好きだった
どんなに喧嘩しても手を離さずに
漂っていた雲のように
あなたの空で
空がなくなった雲はどこにいればいい?
記念日に二人で過ごす前に気が早い花束
あなたの照れ笑い
思い出と呼ぶには
まだ心が青すぎて
あなたが好きだった
オレンジ色の部屋に一人
あなたの面影と離れられずに
花は枯れ、萎れて
部屋の片隅
あなたから貰った唯一の花束だったのに
2005/03/22 (Tue)