詩人:日月子
あの時雲は月のベールで中天に輝いていたそっと貴方が訊いた少し迷って私が応えた試されていて示されていた大切な場面はいつもホンの一瞬でもいちばん永い時間何げなく交わされたその会話を今でも憶えているその夜は手も握らずに私達別れたけどあの張り詰めた泣きそうな位美しい月の春の宵を今でもこうして思いだす