詩人:薔薇野原 雅
幼き日 私はどれほどの傷を貴方に与えただろう我が儘なまでに幾つもの傷が貴方の心体(からだ)にあっただろうなのに 私は悪びれもない なにも知らない 幼さはときに恐い時代は流れ大人になった私は あの頃を想い涙するシアワセは過ぎ去って 気づくものだと知ってもう逢えない 貴方にただ ありがとうを言いたくて…雪が降るなかで 孤独に涙する