詩人:青央紗
私を埋め尽くす石鹸の泡
ギターの音が私を更に泡まみれにして行く
笑い声は雪のようにすぐ私達の皮膚の上で溶けて行く
あなたの口からこぼれる音楽は心をつんざく
うつむいた花が甘い匂いを放つ
見つめて何がわかるの?時間は自由気ままに私達に有無を言わせずチクチク歩いて行く
ただもの凄い何かがこの先にはあると確信して思い込み
私は続いて行く
足元に触れる露草は凍りつきぬくもり求める
扉を開いたら目が輝いた
凍えそうな指先であなたに触れて
車のライトが目を塞ぐ
すべての音が秒針に聞こえたあなたからの離脱まで