詩人:鈴砂
誰かが知らずに踏んだ羽根を掌に包み空に還すもう白くはないけれど陽光に映えるように頭を撫でるように風に乗せた鳥の落とした忘れ物を雨の後の空に還してもう置き去りにされないように一途に青空に踊る羽根を見上げて見送った手を振る間もなく舞い上がるもう旅立ったからだからあともう少しもうすぐ君のところにきっと帰るよ