詩人:ふぉれすと
朝陽を浴びた部屋の片隅には
念入りに磨いたフォークギター
そのボディーに毎朝映す
瞳の澱みが信じられずに
今日も破れかけのクロスを片手に磨く
なぜこんなに汚れてしまったのか
いつこんなに汚くなってしまったのか
理由も何時かもわかっているさ
それまでは表の自分は汚したくないと
裏の自分が憎しみも悲しみも
瞳の奥で隠していたのさ
でもあの時全てが壊れてしまったのさ
あの時全てが裏返ってしまったのさ
ほら表の自分が瞳の奥で泣いてるから
それが涙になっていくんだ
2006/01/09 (Mon)