詩人:フィリップ
駅前のカフェで待ち合わせていた君はシナモロールを持て余しながら睫毛を弄っていた風の吹く空のまにまに飛ばされていくように珈琲をすする風花ちらり鳶がクルリ吹き抜ける風が窓の向こうから君の睫毛を揺らするりらるるりらふれた珈琲の温度で上口部を火傷した